2012年(平成24年)の認知症高齢者数と2025年(平成37年)の認知症高齢者数に関する推計値(「平成29年版高齢社会白書」(内閣府))の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。
(注)平成37年とは令和7年のことである。
1.162万人―約400万人
2.262万人―約500万人
3.362万人―約600万人
4.462万人―約700万人
5.562万人―約800万人
「平成29年版高齢社会白書」において、認知症高齢者数は2012年(平成24年)には462万人であり、2025年(平成37年/令和7年)には約700万人と推計されています。認知症高齢者数の割合をみると、2012年では高齢者の約7人に1人、2025年では約5人に1人となる計算です。なお、介護認定を受けている人数は、2016年度のデータで632万人となっており、こちらも増加傾向にあります。
よって、1.(×)、2.(×)、3.(×)、4.(○)、5.(×)、となります。
抗認知症薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.若年性アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type with early onset)には効果がない。
2.高度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)には効果がない。
3.レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)には効果がない。
4.症状の進行を完全に止めることはできない。
5.複数の抗認知症薬の併用は認められていない。
抗認知症薬には、コリンエステラーゼ阻害薬であるドネペジル、ガランタミン、リバスチグミンと、NMDA受容体拮抗薬であるメマンチンの4種類があります。
1.(×)抗認知症薬は、若年性アルツハイマー型認知症にも有効性が認められています。
2.(×)高度のアルツハイマー型認知症に対しては、ドネペジルとメマンチンが有効とされています。
3.(×)レビー小体型認知症に対しては、ドネペジルが有効です。
4.(○)抗認知症薬は、認知症の症状を抑制し、進行を遅らせる目的で使用されます。
5.(×)同じ作用を有するコリンエステラーゼ阻害薬を複数併用することはできませんが、ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミンのいずれか一種と、メマンチンの併用であれば可能です。
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