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利用者の自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.ごみの分別がわからない利用者だったので、その場でごみを分別した。
2.利用者の自宅の冷蔵庫の中が片づいていないので、整理整頓した。
3.トイレ誘導した利用者の尿パッドを、本人に配慮して無言で取り替えた。
4.服薬時に、薬を飲むように促して、そばで確認した。
5.利用者が居間でテレビを見ているそばで、洗濯物を畳んだ。
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4.服薬時に、薬を飲むように促して、そばで確認した。
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1.(×)介護福祉職が分別してしまうと、見守り的援助にはなりません。
2.(×)片づいていないと感じたのは介護福祉職の主観であり、利用者にとっては使いやすい状態であった可能性もあるため、自己判断で整理整頓することは不適切です。
3.(×)利用者本人への配慮や清潔保持は大切ですが、無言で行うことは不適切であり、利用者が安心できるような声かけを実践すべきです。
4.(○)利用者の自立を支援するため、安全に留意した上で服薬を促し、そばで確認することは、適切な見守り的援助となります。
5.(×)介護福祉職が洗濯物を畳んでしまうと、見守り的援助にはなりません。
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高齢者のリハビリテーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.機能訓練は、1回の量を少なくして複数回に分けて行う。
2.基本的な動作を行う訓練は、物理療法である。
3.関節障害のある人の筋力訓練は、関節を積極的に動かすことが効果的である。
4.パーキンソン病(Parkinson disease)の人の訓練では、体幹をひねることは避ける。
5.関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の人の訓練は、朝に行うことが効果的である。
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1.機能訓練は、1回の量を少なくして複数回に分けて行う。
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1.(○)体力が低下した高齢者のリハビリテーションでは、負荷がかかり過ぎないように1回の量を少なくし、複数回に分けて継続的に行うことが効果的です。
2.(×)基本的な動作の維持・改善を図る訓練は、作業療法です。物理療法は、電気や温熱、光線などを用いて運動機能の維持・改善を図るものです。
3.(×)関節障害のある人の筋力訓練では、積極的に動かすことで関節を痛めてしまう可能性があるため、関節周囲の筋力増強などを図ります。
4.(×)パーキンソン病の人の訓練では、体幹の筋力増強を図り、回旋を可能にすることで小刻み歩行を予防します。体幹をひねることは効果的であり、転倒防止のため座位で行われます。
5.(×)関節リウマチでは、多くが朝に関節のこわばりを生じるため、訓練は症状が落ち着いた日中に行うことが効果的です。
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施設利用者の多様な生活に配慮した介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.夜型の生活習慣がある人に、施設の就寝時刻に合わせてもらった。
2.化粧を毎日していた人に、シーツが汚れるため、化粧をやめてもらった。
3.本に囲まれた生活をしてきた人に、散乱している本を捨ててもらった。
4.自宅で畳に布団を敷いて寝ていた人に、ベッドで寝てもらった。
5.自宅で夜間に入浴をしていた人に、夕食後に入浴してもらった。
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5.自宅で夜間に入浴をしていた人に、夕食後に入浴してもらった。
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1.(×)施設の規則に合わせているのであり、利用者の生活習慣に配慮してはいません。
2.(×)シーツが汚れて困るのは施設側の都合であり、利用者の好みや習慣を尊重していません。
3.(×)あくまでも本人の意思が尊重されるべきであり、介護福祉職のみの判断で本を捨ててもらうことは不適切な対応です。
4.(×)布団を敷いて寝たいと希望している可能性が高く、施設側の都合を優先していることになります。より良い方法を一緒に考える姿勢が求められます。
5.(○)利用者の生活習慣を尊重して入浴時間を調整することは、多様な生活に配慮した適切な対応だといえます。
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介護医療院に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.入所できるのは要介護3以上である。
2.介護医療院の開設は市町村から許可を受けなければならない。
3.入所者のためのレクリエーション行事を行うように努める。
4.入所者一人当たりの床面積は、介護老人福祉施設と同じ基準である。
5.サービス管理責任者を1名以上置かなければならない。
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3.入所者のためのレクリエーション行事を行うように努める。
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1.(×)介護医療院に入所できるのは、要介護1~5に認定された人です。
2.(×)介護医療院の開設は、都道府県知事から許可を受けなければなりません。
3.(○)介護と医療の両方のサービスが提供される介護医療院は、入所者の生活の場となるため、運営基準にレクリエーション行事実施の努力義務が定められています。
4.(×)入所者一人当たりの床面積は、介護老人福祉施設は10.65m2以上、介護医療院は8.0m2
以上とされています。
5.(×)サービス管理責任者の配置は要件とされていません。
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Eさん(女性、82歳、要介護1)は、夫(80歳)と二人暮らしである。膝の痛みがあるが、夫の介助があれば外出は可能である。最近Eさん宅は、玄関、トイレ、浴室に手すりを設置している。Eさんは料理が趣味で、近所のスーパーで食材を自分で選び、購入し、食事の用意をしたいと思っている。こうした中、Eさん宅で介護支援専門員(ケアマネジャー)が関係職種を招集してサービス担当者会議を開くことになった。
Eさんの思いに添ったサービスの提案として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.訪問介護員(ホームヘルパー)による調理の生活援助の利用
2.介護支援専門員の手配による配食サービスの利用
3.社会福祉協議会の生活支援員による日常生活自立支援事業の活用
4.福祉用具専門相談員の助言による四輪歩行車の利用
5.通所介護(デイサービス)の職員による入浴サービスの利用
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4.福祉用具専門相談員の助言による四輪歩行車の利用
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1.(×)料理が趣味で、自分で食事の支度をしたいという希望があるため、調理の生活援助をサービスとして提案することは不適切です。
2.(×)Eさんは夫の介助があれば外出も可能であり、自分で選んで食材を購入し、食事の用意をしたいと思っていることなどから、配食サービスの利用を提案するのは不適切です。
3.(×)日常生活自立支援事業の対象者は、認知症高齢者、知的障害者、精神障害者等のうち判断能力が不十分な人であり、Eさんは該当しません。
4.(○)膝の痛みがあり、自宅でも手すりを利用していることから、安全に外出するための支援が必要であると考えられます。
5.(×)浴室にも手すりを設置しており、通所介護での入浴サービスを積極的に希望しているとは考えにくい状態です。
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