本日の一問一答
領域:生活支援技術
左半側空間無視のある利用者の食事介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.利用者の左側にトレー(tray)を置く。
2.トレー(tray)の右側に印をつける。
3.クロックポジションに従って配膳する。
4.食べる様子を観察して適宜食器の位置を変える。
5.利用者の右側にあるテレビをつけておく。
解答と解説
■解答
4.食べる様子を観察して適宜食器の位置を変える。
■解説
半側空間無視は高次機能障害の症状の一つで、視力や聴力などの器質的な問題がないにもかかわらず、患側の空間が認識できない状態になります。
1.(×)左側の空間は認識できないため、右側にトレーを置くことが適切です。
2.(×)トレーの右側は認識できているため、印をつける意味はありません。
3.(×)クロックポジションは、「○時の方向に××があります」と、アナログ時計の短針になぞらえて位置を伝える方法です。視覚障害者に目の前の状況を知らせる際に有効な手段となります。
4.(○)実際にどの範囲が認識できているのかを観察し、適宜食器の位置を入れ替えることで自力での摂取が容易になります。
5.(×)患側である左方向のテレビをつけておくと、左側へ注意を向ける効果が期待できます。
ささえるラボ編集部です。
福祉・介護の仕事にたずさわるみなさまに役立つ情報をお届けします!
「マイナビ福祉・介護のシゴト」が運営しています。