本日のお悩み
介護系の資格で、働きながら取れるものだとどれがおすすめですか?
どちらも捨てがたい!(笑)
ご質問ありがとうございます!!
介護の資格には、いくつかの種類があるのはご存知のようですね。
有名なのは「介護福祉士」ですが、どなたでも取得できる介護の知識を得る為の資格は「初任者研修」か「実務者研修」になります。
資格取得に向けて、お仕事と家庭、資格取得についての同時進行は大変かと思いますが、無資格未経験の方が現場で活用できる主な資格となる初任者研修と実務者研修について、お伝え致しますね。
■初任者研修と実務者研修の違い
受講科目と時間数は、実務者研修が20科目(450時間)、初任者研修が9科目(130時間)となっています。
実務者研修では初任者研修と同じ分野のものもありますが、より介護の専門知識を学んでいきます。
初任者研修を修了していると、実務者研修受講時には130時間分の講習が免除されます。
また、実務者研修には修了試験の実施義務はありませんが、初任者研修にはカリキュラム修了後に1時間の筆記試験があります。受講される会社によっては、実技試験も実施されているところもあるようですね。
筆記試験といっても、落とす試験ではなく、理解を確認する試験なので、復習さえしておけば通る試験と言われていますよ。
①初任者研修
介護職員として働くうえで基礎となる知識や技術を習得する研修でもありますし、家族介護や将来家族の介護に役に立てたいと受講される方もいらっしゃる資格となります。
ホームヘルパー2級の研修が廃止となり、後継資格として誕生した資格で、2013年4月からスタートした資格となります。
取得期間も1か月程度で、平日や土日、夜間コースもあり、お仕事との両立もでき取得しやすい資格といえますね。
②実務者研修
介護福祉士を受験するに当たり、必修研修となります。
こちらを修了していないと、介護福祉士国家試験の受験要件に該当しません。
研修時間が長く、研修受講の時間を働きながら確保するには、事業所の理解とお休みの配慮が必要になるかもしれません。
受講期間は約半年程度と、長期的な期間になります。
また、入職したばかりの場合は、業務を覚えながらの受講となるので、時間と勉強のやりくりが少し大変かもしれませんが、初任者研修と比べると、より専門的な知識が得られる事となります。
ホームヘルパー1級や介護職員基礎研修が一本化された、初任者研修の上位資格となる研修となります。
受講料の相場としては、初任者研修が6~8万円に対して実務者研修は10~15万円となっていますね!
■初任者研修がおすすめ!
働きながら取れ、取得もしやすいという事でしたら、費用負担も抑えられることから、初任者研修がお勧めです。
個人的にはその場合であっても、研修科目の免除を受け、実務者研修にステップアップをしていただきたい気持ちは強いです。
私の施設では、業務調整をする代わりに、実務者研修の受講を推奨しています。
いずれにせよ、現場で働きながらの受講は大変かもしれませんが、得られた知識が即現場で実践できたり、現場での理解がより深くなるメリットは大きいですよ!!
■介護福祉士取得後に狙える資格
介護福祉士資格取得後は、介護支援専門員(ケアマネ)や相談業務に従事する為の社会福祉主事、社会福祉士等があります。
現場を追求されたい場合には、認定介護福祉士やキャリアアップ段位制度による、アセッサー資格等があるんです!
ご自身の働き方や、今後のビジョン、キャリアアップを念頭に、一歩ずつステップを踏んでいってくださいね。
ご質問ありがとうございました!
・けあぷろかれっじ 代表
・NPO法人JINZEM 監事
介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、潜水士