本日のお悩み
先日介護施設の面接を受けたのですが、落ちてしまいました。
この仕事で頑張ってみようと意気込んでいただけにショックです。
落とされてしまった原因が知りたいです。
面接で落とすのはどんな人ですか?
面接で落ちてしまう人の、6つの傾向
ご質問ありがとうございます!!
この仕事で頑張っていこうと意気込んでいたのに、それはショックでしたね……。
おそらく、質問者さんは無資格未経験の状態でのスタートかと思います。
面接のときの詳しい状況は分かりませんが、面接で落とされてしまう方の傾向を踏まえて次回は無事合格できるようにアドバイスしますね!
まだまだ、これからです。気を取り直して、次に繋げていきましょう!
■面接で落ちる人の、6つの傾向
まず、面接で落ちてしまう方には、こんな傾向があります。
① 清潔感がない
② 社会的なマナーが疎かになっている
③ 表情が暗く、声が小さい
④ 質問がない
⑤ 熱意が伝わらない
⑥ 事前の知識が何もない
この6つの項目が改善されるだけでもかなり印象が変わってきます。
■1.清潔感がない
そもそも、介護職員に限らず、会社の面接を受ける際には最低限のルールですね。
面接官に好印象を持ってもらうというよりは、悪印象を持たれないためのマナーとも言えます。
当然のことですが、髪や爪は整え、スーツの”しわ”や”よれ”は整えておいてください。
男性なら無精髭などは厳禁です。女性で髪が長ければ、結んでおきましょう。
面接の服装はどうする?
以前私が採用をしていた時に、Tシャツにジーンズといったラフな装いの求職者が面接に来たことがありました。
正直私も想定外の事で驚きました(笑)
会って数秒間の間に、悪い印象を持たれてしまいかねません。
さらに、さすがに何か理由があるのかもしれないと思い
『何故スーツではなくTシャツでお見えになったのですか』と聞いてみると、返ってきた回答は『特に理由はありません』でした。
さすがに『おー。。(汗)』と思いましたよ。もちろん悪い意味でです。
面接も早々に終わり、不採用とさせていただきました。
その他にも不採用の理由は色々とあったのですが、第一印象が影響していたことは間違いありません。
仮に、何故その装いで面接に来たのかと聞いたとき
『御社の理念では、家庭的な雰囲気を大切にされていると記載があり、制服も貸与されていないという事でしたので、普段の服装で臨みました。』
と回答していれば、少し印象が変わった可能性はあります。
ただ、やはり一般的にスーツで臨むのが良いと思います。
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■2.社会的なマナーが疎かになっている
挨拶やドアのノック、『お座りください。』と面接官に言われるまで起立して待機するなど、面接においてのマナーは身につけておいた方がよいと思います。
■3.表情が暗く、声が小さい
ここで大きく印象を決定づけてしまうのが、声量や表情です。
面接官に、この人と一緒に働きたい!この人にならご利用者さんの対応を任せられる!と思ってもらうにはどうしたらいいでしょうか?
例えば、声が小さく、表情が暗い方と、ハキハキと笑顔で明るい印象の方がいます。
質問者さんは、どちらの方と一緒に働きたいと思いますか?
また、どちらの方ならば安心してご利用者さんへの対応を任せられると思いますか?
多くの面接官は、後者の笑顔の方と働きたいと回答するはずです。
ここでもやはり印象が大切という事がお分かりいただけるかと思います。
■では、採用されやすい人とは?
ここで、これまでの3つの注意点を反映した人物像を、一旦まとめてみます。
(面接で落とされてしまう傾向をお示ししましたので、受かる可能性が高い求職者像としてまとめてみます。)
『清潔感があり、丁寧でマナーを理解していて、笑顔でハキハキとした求職者』ですね。
ここまできて、初めて他の求職者と同じ土俵に立てていることになります。
ここから一気に、他の求職者と差を開いていきましょう!
■4.質問がない
意外かもしれませんが、質問がない求職者よりも、説明をしたことに対して適度に質問をして下さる求職者の方が好印象です。
説明をよく聞き、分からない事を解決しようとしている姿勢が好印象になりますからね。
『特にありません』より数段良いです。
可能であれば、面接官に対して、メモを取っても良いかを先に確認しておきましょう。
そのうえで不明な点を質問したり、説明内容が理解できたことを伝えるための返答をします。
質問をすることは面接官へのアピールにもなりますが、入職した後の『こんなはずじゃなかった』という事を防ぐためにも重要です。
入職後に不満が積もっていくと、意気込んで入職されたのにもかかわらず、結果として離職に繋がってしまいます。
気になる点は必ず質問をして下さいね。
■5.熱意が伝わらない
ご質問者さんはこの仕事で頑張ろうと意気込んでいましたよね。
その熱意を、伝えることができましたか?
もしかすると、間違った熱意として受け取られていたり、不完全燃焼になってしまった可能性があります。
私がこれまで面接をさせていただいた方の中にも『介護はこうあるべきですよね!』『介護職はこうあるべきだと思います!』『だからこうしたいんです!』とめちゃくちゃ熱意の高い方がいらっしゃいましたが、その方は採用には繋がりませんでした。
その理由は、『これが正しい』という固定概念が強すぎる方だったからです。
決して悪くはないのですが、事業所が求めている人材像と合わない印象を受けました。
あくまでも事業所は、一人のスーパーマンが欲しいのではなく、事業所の理念を共有でき、創意工夫をもって、理念を具現化するための仲間を求めています。
入職した後に、その固定概念が強すぎる事が原因で、他の介護職員との摩擦が生じてしまう可能性もあります。
まずは事業所の理念を知り、理解することを優先してください。
いくら熱意があっても、事業所の求める人材ではないと判断されてしまうと、採用されない場合がありますからね。
■6.事前の知識が何もない
では、どのように伝えればよいのでしょうか。
そこで出てくるのが、事前の知識です。
知識とは、事業所の知識と介護の知識のことです。
もし入職したい事業所のことを何も知らずに面接に来ているとすれば、本気で入職したい人ではないと捉えられてしまいます。
もし本気なら
『御社の理念である、○○にとても感銘を受けました。まだまだ未経験という事もあり職員の皆様に教わりながら、御社の理念を今後実践できればと考えています。その為に少しでも知識を携えたいと思い、初任者研修を受講いたしました(受講中です)。学びを得ていく中で、大変な仕事という事も感じましたが、それと同時に、より大きなやりがいを感じられる仕事であると思い、御社でぜひ働きたいと思いました。』
と、熱意と準備、そして事業所を調べての求職者という事を伝えられると、面接官にもご質問者さんの熱意と情熱、本気度が伝わると思いますよ!
今からでも準備はできます。次の面接の為に準備をスタートしていきましょう!
■転職経験が多いときは
最後に、転職経験が多いと、面接官からは『すぐにやめてしまう可能性がある』として、あまり良い印象を受けないことが多いです。
離職の理由は、前職の愚痴や不満ではなく、新しいことへの挑戦のような、ご自身を高めるポジティブな表現で伝えてみてくださいね!
この業界でお待ちしています!!
このアドバイスから原因が少しでも明確になれば幸いです!
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・けあぷろかれっじ 代表
・NPO法人JINZEM 監事
介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、潜水士