第35回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(人間の尊厳と自立)
■問題1
利用者の生活の質(QOL)を高めるための介護実践に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.日常生活動作の向上を必須とする。
2.利用者の主観的評価では、介護福祉職の意向を重視する。
3.介護実践は、家族のニーズに応じて行う。
4.福祉用具の活用は、利用者と相談しながら進める。
5.価値の基準は、全ての利用者に同じものを用いる。
■解答
4.福祉用具の活用は、利用者と相談しながら進める。
■解説
1.(×)日常生活動作が向上しない状態であっても、自分らしく満足度の高い生活を送ることは可能です。生活の質(QOL)を高めるために、日常生活動作の向上が必須とはいえません。
2.(×)利用者の主観的評価では、利用者の意向を重視します。
3.(×)介護実践においては、家族の意見と差異があったとしても、利用者本人のニーズに応じて行うことが優先されます。
4.(○)福祉用具を含む種々の事項について、利用者の意思を尊重しながら決定していくことで、満足度が向上してQOLが高まります。
5.(×)利用者の個別性を重視することが介護実践の基本です。
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