幼稚園児のJさん(6歳、男性)には、広汎性発達障害(pervasive developmental disorder)がある。砂場で砂だんごを作り、きれいに並べることが好きで、毎日、一人で砂だんごを作り続けている。
ある日、園児が帰宅した後に、担任が台風に備えて砂場に青いシートをかけておいた。翌朝、登園したJさんが、いつものように砂場に行くと、青いシートがかかっていた。Jさんはパニックになり、その場で泣き続け、なかなか落ち着くことができなかった。
担任は、Jさんにどのように対応すればよかったのか、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.前日に、「あしたは、台風が来るよ」と伝える。
2.前日に、「あしたは、台風が来るので砂場は使えないよ」と伝える。
3.前日に、「あしたは、おだんご屋さんは閉店です」と伝える。
4.その場で、「今日は、砂場は使えないよ」と伝える。
5.その場で、「今日は、おだんご屋さんは閉店です」と伝える。
2.前日に、「あしたは、台風が来るので砂場は使えないよ」と伝える。
広汎性発達障害は、DSM-5(精神疾患の分類と診断の手引き第5版)において自閉スペクトラム症(ASD)に再編されています。物事に対する強いこだわり、予定外の出来事への対応困難などが特徴です。
1.(×)予定を伝えて心の準備を促すことは適切ですが、台風が来てどうなるという情報が不足しています。
2.(○)台風が来て砂場が使えないという予定を伝え、心の準備を促しているため、適切な対応です。
3.(×)予定を伝えて心の準備を促すことは適切ですが、婉曲的で伝わりづらいと考えられます。
4.(×)その場での情報提供では、Jさんの特性を踏まえた対応とはいえません。
5.(×)その場での情報提供では、Jさんの特性を踏まえた対応とはいえません。
次のうち、高齢期に多い筋骨格系の疾患に関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。
1.骨粗鬆症(こつそしょうしょう)(osteoporosis)は男性に多い。
2.変形性膝関節症(knee osteoarthritis)ではX脚に変形する。
3.関節リウマチ(rheumatoid arthritis)は軟骨の老化によって起こる。
4.腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)(lumbar spinal canal stenosis)では下肢のしびれがみられる。
5.サルコペニア(sarcopenia)は骨量の低下が特徴である。
4.腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)(lumbar spinal canal stenosis)では下肢のしびれがみられる。
1.(×)骨粗鬆症は、エストロゲンの分泌低下が大きな原因となる、女性に多い疾患です。
2.(×)変形性膝関節症は、膝関節の内側軟骨が擦り減り、O脚に変形する疾患です。
3.(×)関節リウマチは、免疫反応により関節の滑膜に炎症が起こる自己免疫疾患です。
4.(○)腰部脊柱管狭窄症では、脊柱管の狭窄により神経が圧迫され、下肢のしびれがみられます。
5.(×)サルコペニアは、筋肉量(特に抗重力筋)の低下を特徴とする病態です。
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