第34回 介護福祉士国家試験 過去問と解説(人間の尊厳と自立)
■問題1
著書『ケアの本質―生きることの意味』の中で、「一人の人格をケアするとは、最も深い意味で、その人が成長すること、自己実現することをたすけることである」と述べた人物として、正しいものを1つ選びなさい。
1.神谷美恵子
2.糸賀一雄
3.フローレンス・ナイチンゲール(Nightingale,F.)
4.ミルトン・メイヤロフ(Mayeroff,M.)
5.ベンクト・ニィリエ(Nirje,B.)
■解答
4.ミルトン・メイヤロフ(Mayeroff,M.)
■解説
1.(×)神谷美恵子は、国立ハンセン病療養所の精神科医長としてハンセン病患者のために生涯を捧げました。著書には『生きがいについて』などがあります。
2.(×)糸賀一雄は、知的障害児施設の近江学園を設立し、障害者教育や福祉に尽力した人物であり、代表作として『この子らを世の光に』が知られます。
3.(×)フローレンス・ナイチンゲールは、野戦病院で「クリミアの天使」と呼ばれた英国の看護師であり、看護学者・統計学者として看護の科学化にも貢献しました。著者に『看護覚え書』などがあります。
4.(○)『ケアの本質―生きることの意味』の著者は、米国の哲学者であるミルトン・メイヤロフです。同書において、ケア(ケアリング)の概念や構成要素を説明しました。
5.(×)ベンクト・ニィリエは、「ノーマライゼーションの8つの原理」を定義し、その概念を世界に広めました。
ささえるラボ編集部です。
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