【求人の探し方】応募したい介護求人の探し方 本当にやりたい仕事に就くために
求人情報を探しても、なかなか条件に合う求人が見つけられないということはありませんか?
転職活動を始めたばかりのころは、求人情報の見方や検索方法のコツがつかめていないということも考えられますが、もしかしたら、働くうえで大切にしたいことが定まっていないことが原因かもしれません。
求人を探す際は、ただ仕事を選ぶだけでなく、私生活とのバランスも念頭に置いて人生設計を考える必要があります。本当に応募したい求人に出会うために、自分の仕事観を深掘りしてみましょう。
自分は何を重視しているのかを明確に
働くうえで重視しているものは何ですか? 収入、時間、仕事内容、人間関係(人脈形成)など人それぞれです。仕事だけでなく、プライベートも含めて優先順位をつけることで、自分が求めている働き方や理想とする職場がわかってきます。
何を最も大切にしたいのかを分析してみると、検索条件もはっきりしてきます。さらに、実現したい自分の生き方やキャリアを考えるきっかけになり、転職活動のモチベーションアップにもつながります。
■高収入・残業なし・休み自由の仕事はない?
できれば高収入で残業も少なく、自由に休める仕事をしたいと思ったことはありませんか?残念ながら、それらすべての条件を満たす理想的な仕事はなかなか見つかりません。
自分の条件に完全にマッチした求人に出会うのはなかなか難しいものです。理想的な条件の求人が出るまで待ち、それしか応募しないという考え方もありますが、ある程度の期限を決めて転職活動を行っている人もいるでしょう。いろいろな求人情報を見るうちに、思わぬ求人を見つけたり、自分の考え方が変わったりすることもあります。自分のこだわりを大切にしつつも、どこかで現実と折り合いをつけて転職活動をしていかなくてはなりません。
■自分らしい働き方や生き方を求めて
自分が求める条件の中でも譲れないものは何なのか、優先順位をつけるとしたらどんな順番になるのかがある程度はっきりしたら、具体的に求人を探してみましょう。
求人情報を見ていく中で、自分の考えが変わったりまとまったりしてくることもあります。たとえば、プライベートを充実させて自分の時間を楽しみたいなら、収入が減ったとしても勤務時間が短く休みやすい仕事を選ぶというのもひとつの選択です。
自分がこだわりたい条件に合う求人を探す
自分の優先順位がつけられ、将来的な計画も大まかに描けたら、いよいよ求人情報を検索してみましょう。
たくさんの求人情報の中から本当にやりたい仕事を見つけるには、検索方法にコツがあります。初めて求人情報を検索する際は、まずは希望する項目にチェックを入れてどんな求人がどのくらいあるかを見てみます。あまりにたくさんの求人数が出てきたら、細かな条件を変えるなど工夫しましょう。
一方で、条件を絞り過ぎて、なかなか求人が見つからないという場合は、検索範囲を少し広げてみましょう。ヒットする求人数が多くなるため、これまで知らなかった職種や業種が見つかり、チャンスも増えます。優先順位が低い条件を外して改めて検索してみると良いでしょう。それではいくつかの項目を例にあげて、検索のポイントを確認していきます。
■収入にこだわって探したい場合
・家族がいるので年収はこのくらいほしい
・扶養控除内で働きたい
といった収入の希望がある場合は以下の項目を確認しましょう。
◆給与欄
給与の特徴欄にある「年収〇○万円以上」「扶養控除内考慮」の項目を確認すると、ひとつの目安になります。
◆賞与の有無
給与とは別に支払われる報酬の有無を確認しましょう。
◆諸手当
資格手当や住宅手当などの項目もポイントです。
このように、毎月の収入だけでなく年間の収入を比較するとわかりやすくなります。求人情報だけではわからないこともあるため、実際にどのくらいの給料になるかは面接時に確認しておきましょう。
■プライベートを重視したい場合
・まだ子どもが小さいので家庭を優先したい
・趣味を充実させたいので年間休日は多めの職場が良い
などの場合は、勤務日数や勤務時間、休日・休暇といった項目を詳しく見ていきます。
◆勤務日数
「週○日勤務可」や「週所定労働日数 週○日以上」などと表記されています。
◆勤務時間
固定時間制:毎日あるいは曜日等によって、勤務時間が決まっている働き方。
シフト制:24時間の業務をいくつかの時間区切りで分け、各時間帯に勤務する職員を確保できるように勤務時間が変動する働き方。
変形労働時間制:1週間、1ヵ月といったある区切りにおける労働時間が、労働基準法で定められている労働時間を超えないように、1日の勤務時間や休憩時間などが変則的に組まれる働き方。例えば、1日10時間働いて週3日休むというパターンも出てきます。
その他、「残業ほぼなし」「18時までに退社可能」「時短勤務相談可」といった表記もあります。
◆休日・休暇
よく目にする「年間休日120日」とは、カレンダー通りに土日祝日を休んだ場合とほぼ同じです。
完全週休2日制と週休2日制も言葉は似ていますが、大きく違います。
完全週休2日制:毎週2日間の休みがある
週休2日制:1ヵ月に1度以上週に2日間休める
この2つを比べると、ひと月を4週間として計算した場合、前者は月8日休めますが、後者は最低5日しか休みがありません。
かつては休日が少なく過酷な労働環境のイメージがあった介護業界ですが、最近はワークシェアリングの考え方が広まり、さまざまな働き方が可能になりました。
また、介護業界でも、働き方改革関連法によって2019年4月から、10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対して、年5日間の年次有給休暇を取得させることが義務化されましたし、時間外労働の上限規制が適用されています。
そのため、介護もプライベートを充実させながら働ける業種になっています。それでも、求人情報だけでは不安な点は、面接時に必ず確認するようにしましょう。
■やりたい仕事が決まっている場合
・キャリアや資格を活かして、やりたい仕事が決まっている
という方がチェックすべきポイントは以下です。
◆資格欄
自分が持っている資格にチェックを入れて検索。
(未経験者の場合)未経験者でも応募可をチェック。
◆待遇・福利厚生
特に、未経験者やブランクのある場合には「資格取得支援」「復職支援」「研修制度」などを設けているかどうかも確認しましょう。そういった制度を活用すれば未経験者やブランクがある人でも安心して入職できます。
しかし、組織で動く以上、希望職種に就けなかったり、入職後に配置転換を求められたりする可能性もあります。やりたい仕事でないからと辞めてしまうのではなく、新しい仕事をチャンスとして捉えてみると、自分では気が付かなかった可能性を広げることにもなり、さらにキャリアの幅が広がります。
仕事の内容も大切ですが、介護の仕事は多職種のチームワークがほとんどです。面接や見学会などで職場の雰囲気やどんな人たちが活躍しているかを確認しておきたいですね。
求人情報だけではわからないときは
求人情報だけでは全てがわからないこともあります。ウェブサイトなどからわかる情報は事前に確認しておきましょう。
面接試験に進んだ際には、施設の規模や沿革、経営方針などの基本情報が頭に入っているという状態がベストです。採用担当者は履歴書や職務経歴書をじっくり読み込んでいます。応募者も施設のことをしっかり勉強しておくと、その施設に対する熱意や仕事に対する意欲が伝わります。
■応募して面接を受けてみる
気になる求人情報を見つけたら、まずは応募して面接を受けてみるのもひとつです。採用担当者と直接話すことで、細かな疑問が解消できます。入職してからのミスマッチを防ぐためにも、わからないことは面接で確認しておきたいですね。
しかし、給料や休日のことなどは失礼にならないようにポイントを絞って聞きましょう。あまり給料や休日のことばかり聞き過ぎると、入職後にきちんと働いてくれるのだろうかと不安に思われてしまいます。また、面接の後に施設の見学をさせてもらえることもあるので面接の日時を決める際には、面接後に見学したいことを伝えておきましょう。
■見学会にはなるべく参加しよう
見学会を設けている場合は、なるべく参加するようにしましょう。訪問前にウェブサイトやパンフレットなどで確認して、最低限の情報を仕入れたうえで見学会に参加すると、理解度が増します。実際の職場を見ることで働いている人たちの様子や職場の雰囲気がわかります。入職後のことがイメージしやすくなりますので、自分と施設との相性も確認できます。
本当にやりたい仕事に就くチャンス
この先、自分が何を重視して働きたいのかがわかると、転職活動の動機もはっきりして、目的をもって求人情報を検索できます。転職活動は本当にやりたい仕事に就けるチャンスでもあります。実際に応募していくつか面接を受けていくことで、自分の中の仕事観やワークライフバランスが変化することもあります。
また、「求人情報の条件だけで判断したらイマイチだったが、実際に足を運んでみたら想像よりも自分に合いそうだった」というケースもあります。ぜひたくさんの求人情報を見て、自分に合う仕事を探してみてください。
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