本日のお悩み
年金がもらえないとか、2000万貯めないといけないとか色々言われていて不安です。
今8年目ですがあまり給料が上がっていないし、上がる感じもありません。
会社勤めの友人は家を買ったりとかしていて羨ましく思いますが、いまさら他の仕事に転職もできないし…どうすればいいでしょうか。
現場を悲観し続けるか?家を買うことを目標とするか?
回答者
質問ありがとうございます。介護の現場で8年の勤務、素晴らしいですね!
石の上にも3年と言いますが、遥かに超える勤務年数を頑張ってこられ、同じ介護に携わるものとして誇らしく思います。
■ご友人も不安を抱えているかも
さて、質問の回答ですが、希望される給料が支給されていない現状に将来が不安とのこと。
ご友人は家を買われて羨ましいと言われますが、ご友人はどのようにして家を買われたのでしょうか?
おそらく、コンビニエンスストアでコーヒーを買うようには買われてはいないでしょう。
しっかり将来設計をされた上で、計画的にローンを組まれ購入されたのではないでしょうか。
また、ご友人は家を購入されたからといって不安感が全くない訳ではないと思います。
これからの人生、家を手に入れた安堵とローンを払い続ける不安も一緒に抱えているのではないでしょうか。
■不安を打ち消すための目標設定
世の中、現状に満足している人ばかりではありません。
生きていく上では不安は誰しもあります。
しかし、その不安を打ち消すことができる方法があります。
それは「目標」を設定することです。
ご友人は、家を購入することを目標として明確にされ、行動されてきたと思います。
「給料が安い、上がらなそう・・。」どこまで将来設計を考えて判断していますか。
■介護職の処遇は改善しています
10月にスタートした特定処遇改善加算など、介護職の処遇改善はどんどん進んでいます。
これを好機と捉え、目標を明確に設定し行動してみましょう。
とってもおしゃれなお家を建てている介護職員が、私の周りにたくさんいますよ。
ポジティブなビジョンを描くことが明るい未来につながります。
介護職の給料アップにつながる「処遇改善手当て」とは?加算の仕組みや目的を理解しよう | ささえるラボ
https://mynavi-kaigo.jp/media/articles/511介護業界の人手不足を解消するために国が創設した「介護職員処遇改善加算」。要件を満たした事業所には加算金が支給され、「処遇改善加算手当て」として従業員に配分されます。加算の仕組みや目的などの基礎知識を紹介します。
介護職の給与に関連したお悩み
私の主人はサ高住で働いていて、毎月の手取りが15万円です。
緊急事態宣言でも働きに出ているのに生活が苦しく、転職をすすめるべきか悩んでいます。
相談者:クニ さん
そこで働く価値がどこにあるのかを確認してみては。
お給料の悩み。
それも配偶者である質問者様の悩みであり、夫婦間での悩みなので、お答えしづらさも感じますが、私なりに思うことを回答させていただきますね。
■その職場を選んだ理由は?
働かれている地域、ご主人の年齢やキャリア、資格や夜勤の有無などにもよりますが、手取りで15万円は多いほうではないと思います。
ここ数年は介護の職場では処遇改善加算を上手に活用し、給与の増額をしっかりと実現されているところも多いです。
では、まず最初に確認です。
その職場を選ばれたのはどのような理由からでしょうか?
そこで働き続けている価値はどこにあるのでしょうか?
そこで深い学びを得ることができる。尊敬できる上司がいる。働き心地が良い。
きっと大切な理由があるのではないかと思います。
■そこで働く価値と、給料のバランスを話し合った上で決断を
でも、生活もあるし、もう少し収入の良いところへ転職してはという質問者様の気持ちも理解できます。
まずはご主人にどこに価値を感じているかを確認してみてはいかがでしょうか。
そして、その価値と給料のバランスをいかにとるかを夫婦でしっかりと話してみてはいかがでしょうか。
その価値は転職をしても得ることができる価値なのか。今の職場での3年後、5年後の収入は増えていくのか。生活に必要なのは手取りでいくらなのか。
本音で話し、そこで出てきた答えが転職であれば、現在の介護現場における人材の需要は極めて高い状況であるので、たくさんの職場の中から選ぶことができるはずです。
あとはしっかりと職場見学をし、話を聞いて、お二人で確認した価値を得ることができ、満足のいく職場を探せばいいのではと思います。
■最後に
まずは「働く価値」の確認から始めてみてください。
お二人にとって幸せな結果が訪れることを願っています。
茨城県介護福祉士会副会長
特別養護老人ホームもくせい施設長
いばらき中央福祉専門学校学校長代行
NPO法人 ちいきの学校 理事
介護労働安定センター茨城支部 介護人材育成コンサルタント
介護福祉士 社会福祉士 介護支援専門員 MBA(経営学修士)