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介護職はストレスが多い!? 主な原因と限界になる前に対処する方法

介護職はストレスが多い!? 主な原因と限界になる前に対処する方法

介護職は重労働でストレスを感じやすい仕事です。なかにはストレスで心身の調子を崩して離職する人も。ストレスをためない工夫をしつつ、つらいときには早めに対処することが大切です。介護職のストレスの主な原因と対処法を紹介します。【コラム:島田 友和 伊藤 浩一 古畑 佑奈】


目次

介護職はストレスが多い!?主な原因と限界になる前に対処する方法

介護職は力仕事が多く、体に負担のかかりやすい仕事です。
少子高齢化の影響で人手不足の事業所も多く、そうした事業所では、一人当たりの業務量が増えがちです。
なかにはストレスで心身の調子を崩して、仕事を辞めざるを得ない状況になってしまう人もいます。

だからこそ、普段からなるべくストレスをためない工夫をすること、ストレス過多になっていると感じたら早めに対処することが大切です。
今回は、介護職のストレスの主な原因と対処法を紹介します。

介護職はストレスが多い!? 主な原因と限界になる前に対処する方法

介護職はストレスが多い!? 主な原因と限界になる前に対処する方法

マンガ監修:望月太敦(公益社団法人東京都介護福祉士会 副会長)

そもそも、ストレスとは何か?

島田 友和

https://mynavi-kaigo.jp/media/users/8

ワ☆ノベーション代表 グロービス経営大学院経営研究科経営専攻修了(MBA) MBA(経営学修士)、公認心理師、社会保険労務士有資格者、社会福祉士 総合心理教育研究所学術客員研究員

現代は、様々な環境の変化によりストレスフルな社会になっておりメンタル不調者も増え続けています。
ある調査によると小学生が一番使う英単語は「ストレス」だという結果があり、大人だけでなく子供もストレスを抱えています。

「ストレス」という用語は物理学で使われていて、「外側からの力による歪んだ状態」を言います。
たとえばゴムボールを指で押します。このゴムボールを押す指をストレッサー(ストレスのもと)、ストレッサーによって歪んだ状態のボールをストレス反応といいます。
一般的に言う「ストレス」はこの両方の意味が含まれています。

なぜストレスが生まれるのか?

繰り返しますが、ストレッサー(刺激、出来事、変化)よって自分の心と身体に生じる反応のことをストレスと呼びます。
生活をするということは常に何かしらの刺激を受けているということで、生きているということは、いつもストレスを受け続けているということです。

たとえば、「大勢の前でプレゼンすることになった」というできことがストレッサーだったとしたら

思考:もう、嫌だなぁ、失敗しそうだなぁ・・・、なんか批判されそうだなぁ。
感情:緊張、不安、憂うつ
行動:ため息をつく
身体:胃が痛くなる

このようにストレスを受けると、いろいろなストレス反応が起きてきますし、このストレス反応は人によって異なります。
人によっては大勢の前でプレゼンすることが喜びであったり、ワクワクであったりすることもあります。

ストレスというと一般的にはネガティブなイメージですよね。パフォーマンスにおいてはストレスが低い場合より、適度なストレスがあった方が良いパフォーマンスを発揮します。
※ポジティブなこともストレスになります。たとえば、昇進、結婚、転勤などもストレスです。

「ストレスが溜まっている」とはどんな状況?

ストレスを意識していないと、ストレスが溜まっていることになかなか気づきにくいものです。
たとえばストレスが溜まってくると、思考や気持ち、身体、生活リズムなどがいつもと違う変化がでてきます。
具体的には、楽しいことをしても楽しめない、おいしいものを食べてもおしいくないなどがあげられます。

ストレスが溜まっているサイン

思考:物事を悲観的に考える。ネガティブなことに注目しやすい。嫌なことをグルグル考える。
気分:イライラ、モヤモヤ、憂うつ
行動:引きこもり、消極的、人とつきあうのが面倒、涙がでる
身体反応:食欲の低下、睡眠の質が低下

ストレスに気づく方法

ストレスに気づくためのシンプルで効果的な方法はスケーリング(ものさしで測る)です。
ストレスのMAXが10点、ストレスを感じていないが0点だとします。ご自分のストレスが何点かつけてみましょう。
高得点の場合はストレスが溜まっている状態です。スキマ時間に試してみてください。

ストレス解消のため、お酒やギャンブル・買い物に走ってしまうのはなぜ?

「コーピング」を知っていますか?

ストレスに対して意図的に対処することを「コーピング」といいます。自分で自分を助ける、自分を楽にするということです。
コーピングは2種類あり、頭の中で自分を助ける「認知的コーピング」と行動して自分を助ける「行動的コーピング」があります。

認知的コーピング:好きなことやリラックスすることイメージする。考え方を変えてみる。自分を慈愛する。
行動的コーピング:趣味をする。運動する。自然を感じる。おいしいものを食べる。友達と話す。

お酒やギャンブル・買い物を継続すると、さらに大きなストレスが

自分を助けるため、楽にするためのお酒や買い物は行動的コーピングの一種です。
高揚感を感じられたり、スッキリできたり、リラックスできたりすることにより、ストレスに対処しようとするものです。

とはいえ、ストレス対処だからお酒を飲みまくったり、買い物しまくったりすることをオススメしているわけではありません。
お酒を飲みまくれば体調は悪くなり、買い物しまくれば経済的に困窮するのはあきらかです。この行動を継続すればより悪循環のサイクルに入ってさらに大きなストレスになってしまいます。

では、どのようにしたらいい?

自分にとって健康的で建設的なコーピング、ちょっとしたコーピング(質より量)を100個つくりましょう。これが大切な自分をまもるお守りになります。

ストレスがない生活をしたいものですが、ストレスがないこともストレスになります。
たとえば、お化け屋敷やジェットコースター、ホラー映画などはお金を支払ってストレス体験しています。不安や恐怖も人生のスパイスの一つです。

余談ですが僕が毎日使っている認知的コーピングは「やむなし♪♪」、「まっいっか!!」です。行動的コーピングは「運動」、「マインドフルネス」です。
私たちが健やかで健康でありますように。苦しみから解放されますように。

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ストレスの主な原因

介護職にとって、どのようなことがストレスの原因になりうるのでしょうか。
介護労働安定センターの「令和元年度 介護労働実態調査」を参考にしながら、介護職に多いストレスの原因を見ていきましょう。

職場の人間関係

上司や同僚との関係性は、どんな職種・業種でもストレスの主原因になると考えられます。
同調査では、前職で介護関係の仕事をしていた人に「前職を辞めた理由」を聞いたところ、トップが「職場の人間関係に問題があったため」(23.2%)だったという結果が出ています。

特に介護職は少人数でチームを組んで働くため、チーム内の人間関係がぎくしゃくすると、業務に直接影響を及ぼし、勤務している間中ストレスを感じ続けることになります。
従業員間で年齢に幅があることも多く、世代間の価値観の違いがストレスを生むこともあります。

また、経験を重ねて部下を指導・育成する立場になると、部下の指導方法に悩むことも多くなります。
さらに、利用者とうまくコミュニケーションをとれなかったり理不尽なクレームを受けたりと、利用者との関わりにストレスを感じるケースもあるでしょう。

事業所の運営に不満がある

「前職を辞めた理由」として次に多いのは「結婚・妊娠・出産・育児のため」(20.4%)という個人的な事情ですが、それに次ぐ3位は「法人や・施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため」(17.4%)というものです。

たとえば、事業所が業務の効率化を優先するあまり、利用者のペースに合わせた丁寧なケアができないといった不満が考えられます。
事業所の運営方針が自分に合わず、働きにくさを感じながら勤務を続けるのは、精神的に大きな負担になるでしょう。

人手不足

同調査では、全国の介護事業所の従業員に「労働条件等の悩み、不安、不満など」についても聞いています。
結果を見ると、最も多かった回答が「人手が足りない」で、全体の半数以上(55.7%)を占めています。

超高齢化社会の今、介護を必要とする高齢者が増え続けるなかで、労働人口は減少しつつあります。
介護業界では、新しい人材が集まりにくいうえに一度就職しても長くは続かない人が多く、人材の確保と定着が大きな課題となっています。

慢性的に人手が不足している事業所では、従業員一人当たりの業務量が多くなるため、残業や夜勤が増え、希望の日に有給を取りにくくなります。
このような労働条件の悪さは、ストレスの大きな要因になります。

給料が仕事内容に見合わない

「労働条件等の悩み、不安、不満など」で「人手が足りない」の次に多かったのが「仕事内容のわりに賃金が低い」でした。
この項目を選んだ人は、全体の約4割(39.8%)を占めます。

介護職は人の命を預かる責任重大な職種ですが、仕事内容に見合う賃金が得られず、昇給もしにくいというイメージがあります。
このことが、新しい人材がなかなか集まらない一因にもなっています。

近年、国は、そうしたイメージを払拭しようと、介護職の賃金アップを目的に「介護職員処遇改善加算」という制度を設け、要件を満たした事業所に加算金を給付しています。
加算金は、「処遇改善手当て」として従業員に支給されます。
この制度の影響で、介護職の賃金は上昇傾向にあります。ただ、加算金の配分方法や金額が事業所の裁量に委ねられていることもあり、すべての介護職の処遇改善にはつながっていないのが現状です。

介護職の給料アップにつながる「処遇改善手当て」とは?加算の仕組みや目的を理解しよう | ささえるラボ

https://mynavi-kaigo.jp/media/articles/511

介護業界の人手不足を解消するために国が創設した「介護職員処遇改善加算」。要件を満たした事業所には加算金が支給され、「処遇改善加算手当て」として従業員に配分されます。加算の仕組みや目的などの基礎知識を紹介します。

介護職は、利用者へのサービスという、形がなく数値で表せないものを提供する仕事であり、自分自身では成果を感じにくい面があります。

頑張って働いていても給料が上がらないと、正当に評価してもらえないという不満が生じやすくなり、モチベーションも低下しやすくなります。
若い介護職の場合「将来の見通しが立たない」「家族を養えるかどうかわからない」といった不安にもつながるでしょう。

体力的にきつい

「労働条件等の悩み、不安、不満など」の第3位は、「身体的負担が大きい(腰痛や体力に不安がある)」。全体に占める割合は約3割(29.5%)です。

体を動かして利用者のケアやサポートをする介護職は、体力をつかう仕事です。特に、介護老人福祉施設(特養)のような要介護度の高い利用者が多い施設では、移乗介助、排泄介助、入浴介助といった体に負担がかかる業務が多くなります。
身体的な疲れがたまるとストレスを感じやすくなりますし、長年介護職を続けた結果、腰痛に悩まされる人も少なくありません。

(出典:介護労働安定センター「令和元年度 介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」)

ストレスへの対処法

ストレスが重なると、メンタルの不調を招いたり体調を崩したりすることもあります。
限界を迎える前に対処することが大切です。
ここでは、上で紹介した主なストレス原因の解決につながる対処法を紹介します。

周囲の人や管理者に相談する

利用者とのコミュニケーションや業務に関する悩みは、身近な上司や先輩に相談してみましょう。

上司や同僚に相談できない同じ事業所内の人間関係についての悩みは、まずは家族や友人など周囲の人に話を聞いてもらうといいでしょう。
もし別の事業所で働いている介護職の知り合いがいれば、意見を聞いてみると、役立つアドバイスをもらえるかもしれません。
そのほか、管理者に配置換えの相談をするのも1つの方法です。

「ささえるラボ」のお悩み相談室でも、介護職からの質問を受け付けています。
寄せられた質問は順次掲載され、記事内で専門家が回答します。
すでに掲載されたお悩み相談記事を読んで参考にしてみましょう。

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転職を検討する

介護職として働くなかで、チーム内の人間関係にストレスを感じやすい人は、介護業界の別の職種を目指すのも選択肢の一つです。

たとえば生活相談員(ソーシャルワーカー)や介護支援専門員(ケアマネージャー)は、相談対応や関係機関との調整、ケアプランの作成といった事務業務がメインなので、ほかの介護職との価値観のずれや対立に悩むことは少なくなるはずです。
ただし、生活相談員や介護支援専門員の資格を得るには、定められた条件を満たしたうえで試験に合格する必要があります。

介護職だけじゃない!? 「介護の仕事」の種類と仕事内容、必要な資格を紹介 | ささえるラボ

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介護の仕事といえば現場で利用者のケアをする介護職ですが、じつは、ほかにもさまざまな職種があります。無資格でつける職種もあれば、資格が必須の職種も。介護関連の主な職種とその仕事内容、必要な資格について解説します。

事業所の運営に不満がある場合や、人手不足で残業や夜勤が多すぎるなど労働条件に問題がある場合は、より良い環境の事業所に転職することを検討するといいでしょう。

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生活を見直す

管理者に配置換えの相談をしたり、転職を考えたりするほど深刻ではなくても、軽いストレスは誰にでもあるものです。
健康を維持するためには、普段から調子を整えて、ストレスをためにくい状態にしておくことが重要です。

基本は規則正しい生活をして、栄養バランスのとれた食事をしっかり食べて十分に睡眠を取ることです。
当たり前のことばかりではありますが、現状で生活習慣が乱れがちな人は早めに見直しましょう。
適度な運動をすることもストレス発散に有効です。

ただ、入居型の施設で働く介護職の場合、通常は月に数回の夜勤があるため、どうしても睡眠のリズムが崩れやすくなります。
夜勤とうまく付き合っていくには、夜勤明けの過ごし方に注意して、できるかぎり体への負担を少なくする必要があります。

介護職の夜勤明け、どう過ごせばいい? 体調管理のコツや注意点を解説! | ささえるラボ

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夜勤がある介護職は、生活リズムの乱れから疲れをためがち。健康を維持するには、できる限り生活リズムを崩さないようにする工夫が必要です。夜勤のある施設の種類や夜勤のリスクとともに、夜勤明けの過ごし方のポイントを紹介します。

仕事中にもできる、ちょっとした気分転換やストレス解消法

伊藤 浩一

https://mynavi-kaigo.jp/media/users/14

茨城県介護福祉士会副会長 特別養護老人ホームもくせい施設長 いばらき中央福祉専門学校学校長代行 NPO法人 ちいきの学校 理事 介護労働安定センター茨城支部 介護人材育成コンサルタント 介護福祉士 社会福祉士 介護支援専門員

どんな時に緊張を感じるか?を振り返ってみましょう

そもそもストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことを言います(厚生労働省HPより)。

仕事の中で、みなさんはどんな時に緊張を感じますか?
「朝礼の時」「できる先輩職員と勤務が一緒の時」「入浴介助の時」「初めての利用者さんと接する時」「行事の時」などなどいろんなシュチュエーションが考えられますよね。

実はこの「自分はこんな時に緊張を感じる」を明確にすることが大切です。

専門家・伊藤さんの場合は

例えば私は、できる先輩職員と勤務が一緒の時にとても緊張を感じました。
丁寧なケアを行わないと細かく注意される方だったので、言われないように細心の注意を払うことは緊張=ストレスでした。しかし、この先輩にたくさんのことを教えていただきました。
また、お看取りの方がいらっしゃる夜勤もいつ息を引き取られるかわからない中で注意を払いながらの勤務=緊張=ストレスを感じる業務でした。

そんな時、どうしたか?

このような緊張を感じる業務の次の日は、「楽しいイベントに参加する」や「欲しいものを買う予定を立てる」などのポジティブな予定を入れることにしていました。
つまり、緊張の後にはご褒美が待っている状況を意図的につくり、意識を辛い今だけでなく楽しみな未来へ分散させたということです(もちろんゆっくり休むもOK)。

緊張状態が続かない工夫をしましょう

ストレスは悪い影響だけでなく適切な負荷であれば、モチベーションや集中力が高まり良い効果を生みます。スポーツ選手が良い例ですよね。
緊張そのものが悪いのではなく、緊張が継続してしまうことをいかに防ぐかがストレスを軽減するポイントなんです。自分がどのような時に緊張を感じるかを明確にし、その緊張が続かないよう工夫してみましょう。

「意識的に」雑談をするのも効果的

雑談は、緊張状態を緩和する

もう一つ、ご紹介します。それは「雑談」です。
私は意図的に自分とフィーリングの合うご利用者や職員とたまには愚痴をいいながら積極的に雑談しています。

それはおしゃべりで、良くないんじゃないか?と思う方もいるかもしれません。
しかし雑談はストレス解消に効果的です。ちょっとした時間の雑談は、「相手との距離感を縮める」「安心感や信頼感を醸成」する効果があります。

つまり緊張状態を緩和する効果が望めるということですね。

身近な話題でOK!意識的に雑談しましょう

長時間や一方的な話は雑談とは言いません。相手がいつ終わるんだろう?と思わない適度な時間で好きな芸能人や世の中の出来事、身近な話題などちょっとした話でいいんです。

ポイントは意識的に雑談するということですが、これもやはり自分がどのような状態でストレスを感じるかを知っていることが重要です。ストレスを感じやすいシュチュエーションにいる、または少しストレスを感じてきたなと思った時に雑談による緊張状態の緩和=リラックス状態をつくります。

自分を理解し、積極的に雑談

いかがでしょうか?
現代社会はストレス社会とも言われています。これは、介護業界が特別なわけではありません。

特に新型コロナウイルスは、「孤独」というストレスも生み出しました。
いわゆるリモートワーク、三密を避ける、外出自粛により普段何気なく話していた家族、同僚、上司、先生、同級生、先輩・・・と繋がりが希薄になってしまったんですね。そんな中、当たり前だった「雑談」の力が見直されているということです。「自分を理解し、積極的に雑談」おすすめです。

介護職に多い「燃え尽き症候群」とは

精神的なストレスが限界に達すると、うつ病などの精神疾患になることも珍しくありません。

特に介護や医療など、利用者に気をつかう場面の多い対人サービス業につく人には、「燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)」が多いといわれています。
燃え尽き症候群とは、これまで何かに没頭して頑張っていた人が、極度のストレスと疲労により、まるで糸が切れたように意欲をなくし、無気力になってしまう状態のことです。

うつ病の一種と考えられていて、朝起きられない、職場に行く気になれない、仕事が手につかなくなる、アルコールの量が増えるなどの症状が起こります。
悪化すると、失業や家庭の崩壊、自殺につながることもあります。
真面目で責任感が強く、頑張りすぎてしまうタイプに起こりやすいので、仕事が好きな人ほどストレス対策を意識するようにしましょう。

ストレスの原因を見つけて、冷静に対処を

介護職はストレスの多い職種ではありますが、一人で我慢を重ねて抱え込むのは禁物です。
ストレスが多いと感じているなら、まずはその原因を自分なりに分析してみましょう。
原因がわかれば、適切な対処法が見えてくるはずです。

ストレスをためない工夫も必要ですが、自分の工夫や努力では解決できない問題がある場合は、ほかの職種・事業所への転職も視野に入れましょう。
転職活動の際には、できるかぎりストレスの要因の少ない事業所を選ぶことが、成功の秘訣といえるでしょう。

私のイチオシ!ストレス解消・発散法3選

古畑 佑奈

https://mynavi-kaigo.jp/media/users/19

社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員

ますは自分を褒める!

毎日のお仕事お疲れさまです!
まずは日々頑張っている自分を自分で褒めましょう!
えらい!えらすぎる!!(と、よく私は心の中で唱えます)

ストレス発散というと、つい食べ物やお酒に向かってしまい後悔したこともしばしば……
そんなわけで、おすすめのストレス発散方法は3つの「流す」です!

おすすめは、3つの「流す」

①音楽を流す

歌うもよし、踊るもよし、爆音に浸るもよし。
私は人気がない帰り道に爆音を流して歌いながら歩き、人とすれ違って気まずくなることがよくありますが、そんなリスクを負ってでも歌うと気持ちがすっきりします。

それからお風呂で歌ったり、ご飯を作りながら踊ったり……誰も見ていない家の中なら何をしてもOKです。
逆に寝る前などにゆったりとした音楽を聴きながら、心を落ち着かせるのもよいかと思います。
水の音や鳥の声など自然の音にも癒されますね。
好きな音楽に浸っているとその感情に集中することができ、他のことを考える隙がなくなるのでおすすめです。

②涙を流す

こちらも鉄板ですが、映画や本などで涙を流すと気持ちがすっきりしますよね。
涙を流すことは副交感神経を優位にし、リラックス効果があるそうです。
泣ける映画、泣ける本など「泣ける」というカテゴリーでたくさんの作品が紹介されているので、ぜひまとまった時間があるときに見てみることをおすすめします。

私は、甲子園や箱根駅伝のシーンや、某おつかい番組にぐっときてしまいます。
年々涙もろくなっていて、最近では子猫を見ただけでも泣きそうになります。
泣きすぎて次の日目が腫れないよう気を付けてくださいね。

③汗を流す

これはハードルが高そうで意外と手軽なので、ぜひ騙されたと思って試してみてほしいです。

1番簡単に始めやすいのがランニング。靴と動きやすい服装だけ用意して、とにかく家の周りを1周でもいいので走ってみてほしいです。
身体は疲れるかもしれませんが、気持ちはすごくすっきりします!
いきなり走るのはキツイ、という方はウォーキングでもいいと思います。

外に出るのが面倒…という方は、Youtubeで室内トレーニングの動画を真似するのも、汗をかくくらいの運動になりますよ。
ストレスの発散と同時に身体も鍛えられて一石二鳥ではないかと思います。

補足:サウナ&ビールもおすすめです

また、汗を流すといえばサウナもおすすめです。
サウナのあとのビールがこの世の中でいちばん美味しい飲み物だ!といっても過言ではありません。

「受け流す」ことも大切

ひたすらに自分のことを述べてしまいましたが、何か1つでも当てはまりそうなものがあれば幸いです。

前提として、ストレスを溜めてしまう前に嫌なことを「受け流す」ことも大切だと思います。
自分に合った発散方法を見つけて、上手く付き合っていきましょう!

この記事のライター

ささえるラボ編集部です。
福祉・介護の仕事にたずさわるみなさまに役立つ情報をお届けします!

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